昨年12月に開催された台湾最大級の音楽イベント「第32回嘉義市国際管楽節」に富津市の高橋恭市市長一行が招待されたことを受け、今回は嘉義市の黄敏惠市長一行が富津市を訪問しました。
3 月12日(水)、嘉義市長一行は朝に東京を出発し、アクアラインを経由して富津市内を訪問しました。マザー牧場、鋸山、富津公園、富津市役所、富津漁港などを巡り、富津の自然や文化を体験しました。

18時からは「台湾嘉義市友誼栄固を深める会」主催の嘉義市長歓迎晩餐会が開催されました。「友誼永固」という言葉は、1986年6月に嘉義南区ロータリークラブと富津中央ロータリークラブが、それぞれ嘉義市ロータリー公園と富津公民館に友情の証として建立した石碑に刻まれたものです。この友好関係は、1981年から40年以上にわたり続いています。
主催者である渡辺務千葉県議会議員は、歓迎の挨拶の中で「14年前の3月11日、日本が震災で大きな衝撃を受けた際、真っ先に救援の手を差し伸べてくれた台湾の友人たちのことを日本人は忘れない」と述べ、日台の深い信頼関係を強調しました。

高橋市長は、昨年末に嘉義市を訪問した際の温かい歓迎への感謝を述べました。これに対し、黄市長は嘉義市の観光資源や名産品を紹介し、「ぜひ嘉義を訪れてください」と富津市民に呼びかけました。
晩餐会では、富津市観光親善大使・WaKaNaさんによるサックス演奏が披露され、黄市長も台湾の有名な楽曲を歌いました。特に、テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」では、黄市長が中国語で、高橋市長が日本語で歌い、会場全体が一体となって大合唱となりました。 楽しいひとときはあっという間に過ぎ、双方がこれからも日台交流を深めていこうという想いにあふれる一日となりました。